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企業インタビューMIRAI COMPANY

若者の価値観に合わせた
新しい育成を実践し、
楽しく生き生きと働ける会社に。

中屋敷左官工業株式会社 代表取締役

中屋敷 なかやしき つよし さん

中屋敷左官工業は、独自のノウハウで若手の人材育成に取り組み、
職人の高齢化や人材不足に悩む建設業界にあって25歳以下の社員を多く抱えています。
若者が生き生きと働ける取組について、代表の中屋敷さんにお話しいただきました。

Q人材育成へのこだわりについてお聞かせください。

人材育成へのこだわりについて話す中屋敷さん

2013年に新入社員教育として即戦力育成プログラムを独自に開発しました。新入社員は入社するとまず一か月間の研修をうけます。それによって5月から現場に出る時には、最低限の知識や技術を身に付けてから配属されることになるので現場でできることが増え、「自分も役に立てるんだ!」と感じられて働くことが楽しくなるようですね。
若者達には「会社とは自分の価値を社会に表現する場所なんだよ」と教えています。そのことにより、自分の価値を高めることが仕事の楽しさになり、お給料にも反映される。それが分かると、自分で考えて仕事をするようになるし、もっとできるようになりたいと向上心が生まれます。

Q若者に合わせた育成法はどのように生まれたのですか?

若手の育成に取り組む以前は、入ったばかりで辞める社員が多くいました。彼らはなぜ辞めるのか、「今時の子は…」と批判するのではなく、どう思っているのか、どうしたいのか、実際に若者たちの話を聞いて価値観や生き方を学ぶことから始めました。従来の「コテを持つまで3年」「技術は現場で見て盗め」と言われてきた下積みのやり方では通用しません。古い価値を押し付けるのではなく、今の若者に合わせた教え方をすることで若手の離職率が減り、今では社員の年齢構成で25歳以下が一番高くなりました。

Q技術向上についてどんなサポートをしていますか?

左官技能研修センターの様子

左官技能研修センターを自社で設けました。ここでは、一年を通して研修やトレーニングを効率良く行うことができます。当社は、国家資格である「一級左官技能士」を業界最短の5年で習得できるプログラムを組んでいます。資格取得までのトレーニングの時間も費用も会社が負担します。高卒の職人であれば23歳で取得し、主任技術者として現場で監督ができるようになります。このほか、技能五輪全国大会や全国左官技能競技大会への参加を奨励したり、全国へ技術を学ぶ研修に行かせたりもしています。左官という仕事を通じて、彼らが大きな夢を描き、それを実現するためのサポートを行っていきたいと考えています。

Q育成の成果と今後についてお聞かせください。

技能五輪全国大会の左官部門で銀メダルを獲得した様子

新入社員が実際の戦力となるまでの期間が大幅に短縮されたこと、それによって社員の離職率が圧倒的に低くなった事が一番です。象徴的な出来事として育成プログラムで育った若手の一人が2016年に技能五輪全国大会の左官部門で銀メダルを獲得しました。無名だった会社が名だたる常連企業の中でメダルが取れたのは、教育の仕方が間違っていなかったことであり、大きな成果だったと思います。今年からは5年生向けに中期プログラムを計画中です。左官技能研修センターを作ったのもその一環です。

Q働き方を考えている若者たちへメッセージをお願いします。

若者達には「職業選択を大事にしよう」ということを伝えたいです。働くということは「自分が世の中に価値を生み出し、その価値と同等のものをお給料として受け取る」ことです。お金をいただけるほどの価値を生み出すということは、自分の苦手なことでは生み出せません。例えば、机で勉強するのが苦手だった人がデスクワーク主体の仕事を続けていけるでしょうか。給料やネームバリューなどの条件で企業を選ぶのではなく、まずは自分の得意な分野から選んでみるのも良いのではないでしょうか?
自分に向いている仕事を見つけるにはとにかく体験してみるのが一番の近道です。当社でも塗り壁体験会を随時開催していますが、ちょっとでも興味がわけば、まず体験!そしてそれが「楽しいと感じられるかどうか?」これを大事にして欲しいです。

PROFILE

代表取締役
中屋敷 剛さん

中屋敷左官工業株式会社

昭和16年、札幌に創業。左官の伝統技術を継承しながら常に新しいことに挑戦し、左官の可能性を広げている。独自の教育プログラムや研修施設を設けて人づくりに力を入れ、若手の定着に成功。その手法は、業界を超えて高い評価を得ている。

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