わが家の家庭教育奮闘記

子育て中の市民の方に、
意識しているポイントを伺いました

子どもと向き合う時間増やしたくて、兼業主夫へ

白石区在住 菊地 敦士さん

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「ダブルしゅふブログ」管理人
菊地 敦士さん白石区在住

札幌市出身 46歳
家族は妻と、小学生の長男・長女※年齢は平成31年3月現在

上司の妻の後押しで通った男性社員初の「育休願い」。

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現在小学5年生になる長男の出産のため、妻が産休・育休を取ったことに合わせて育休を取りました。妻も私も育児経験はゼロ。当時は照明器具メーカーで、正社員として働いていたのですが、業務が設計・デザイン関連で融通が効いたこともあり、本当に奇跡的に許可が下りました。
最初、上司は「絶句」だったのですが、上司の奥さんが「あなたは何もしてくれなかったじゃない」と、私に味方してくれたようです。それでも、妻の産休中に夫が育休を取得できる期間が最大8週間のところ、1か月の申請がギリギリでした。私の育休について会社の女性は称賛してくれたようですが、男性の反応は怖くて聞けませんでしたね。
申請したときには「この機会に休んで読書などもしたい」と軽い気持ちでいたのですが、実際は1か月どうやって過ごしたか記憶にないくらい精一杯でアッという間でした。「自分は手伝う方」と思っている男性も、家事や育児のこと、つまり妻の大変さを知らないと言っていいと思います。

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2015年から、働き方を変えて兼業主夫に。

働き方を在宅ワークに変えて本格的な兼業主夫になったのは2015年。皆さん、真っ先に収入のことを心配されると思いますが、私自身、勤めていた会社から請け負う照明プラン作成業務や、自分のウェブサイトからの広告収入を得ています。それでも、いわゆる大黒柱はフルタイムで正社員として働いている妻です。家事は完全分業で、掃除・洗濯などは私の仕事、料理は得意な妻が担当としています。私は、洗濯・掃除で試行錯誤を繰り返しながら学んだことをウェブサイトに記事にしていますが、そこでマニアックさと洗濯「愛」が伝わり、テレビや新聞・洗濯本に紹介されるほど家事能力が向上しました。

子どもと遊び、食卓を囲む幸せ。

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平日の日課は、早朝の仕事後朝7時半に朝食、子どもを学校に送り出してから皿洗いや掃除・洗濯を済ませ、昼をまたいで仕事をしていると午後2時半頃には娘が帰ってきます。宿題を見てあげ、その後遊びの相手をします。3時半頃に息子が帰り、息子の宿題も見て、その後息子と娘はゲーム。妻が帰ってくるのは6時過ぎ、夕食は6時半頃、家族一緒に囲みます(実は妻がいないことが多いですが)。息子は普段学校での出来事や友達のことを話さないので、朝食や夕食のときに話を聴いたり、健康状態をチェックしたりしています。こうして家族で食卓を囲めるということが兼業主夫になって良かったことの一つですね。お風呂もまだ二人とも一緒に入ってくれるのでコミュニケーションを取っています。
わが家のルールは、朝起きてすぐの歯磨き、帰ってすぐの宿題、ゲームは夜8時まで、たっぷりの睡眠です。親がおざなりな対応をすると子どもは敏感にそれを察知します。なかなか難しいのですが、時間をやりくりして子どもと向き合う時間をつくっていくことが大切だと思っています。

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「価値観」の先にあった選択。

今の働き方・生き方が本当に正しいのか私自身にもわかりません。ただ、家に帰って必ず誰かがいるという安心感は、それが父親でも母親でも子どもにとって意味のあることだと思っています。私の父はとても忙しい人で、子ども時代はあまり触れ合うことなく過ぎていきました。「その分、自分は子どもたちとしっかり向き合いたい」という気持ちがあったのは事実です。もちろん気持ちがあってもなかなかできないのも現実。自分自身の性格や職種、もちろん妻が働いていることも大きかったと思います。もともと会社の飲み会より、子どもとの時間を大切にするタイプでしたし、もしかしたら周囲も私の選択に「あの人ならうなづける」と思ったかもしれません。
子どもがどう思っているか今はわかりませんが、子どもにしっかりと向き合えた時間が、子どもの成長や人生観にいい影響を与えると思いたい。何より子どもが小さい頃の限られた時期に,多くの時間を子どもと過ごせることが、親としての最大の喜びですから。娘を今のまま冷凍保存したいくらいですもの。

自分自身にもある「主夫」への偏見。

男性が日中家にいるということに対する周囲の目はまだまだ厳しいものがあります。「男が大黒柱」と私自身が思うくらいですから。物心がつき始めた頃の息子に「パパはどうして会社に行かないの?」と聞かれたり、娘に「参観日にはママに来てほしい」と言われたりします。息子も娘も小学生になった今では、きちんと私と妻の働き方・生き方を説明したり、「パパは社長だから」と答えています。ただ、子どもたちが大人になるにつれてどういう見方をするようになるか不安な部分も正直あります。多様な生き方・働き方を理解して受け入れられる人間に育ってくれることを願っています。

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妻には感謝しかない。

在宅フリーランスの兼業主夫という働き方を受け入れ、男性のように会社や社会のプレッシャーに耐えてくれている妻には感謝の言葉しかありません。一方で、私が家にいて子どもの面倒を見ていることで、自分がやりたい事や習い事、友人と女子会を楽しんだりする時間を持てているのも事実と思っています。これまで息子の手術など大変なことがあっても比較的順調に来られたのは、妻とのコミュニケーションが良好だったからだと思っています。これからも、お互い健康でいいチームでいたいと思うし、「子どもがだんだん手を離れ自立したら、会社に頼らずやりたい仕事をやり、細く長く稼ぎながら生きて行こう」と話しています。人生100年の時代ですから。

男性の育休が自分を、日本を変える?

最後になりますが、男性で育休を取りたいと思っている方に背中を押す言葉を。男性が家事や育児を経験することは、世界観を変え、様々な想像力を養い、人生を豊かにしてくれることだと私は思います。個人にとっても、また育児休業を経た男性を受け入れる企業にとっても大変有意義だと断言できます。
一方で在宅ワークを認める企業が増えていますし、国の制度的にも育児休業を取りやすい環境になってきています。育休経験者としては、「チャレンジする価値は絶対ある」と言いたいです。育児休業を取る男性が「日常になる暮らし・国」に変わることを願っていますし、経験者としてできることがあればサポートしていきたいです。

菊地さんのウェブサイトはこちら

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