若い才能を発掘できる
ポテンシャルの高さが決め手でした
株式会社グラフィニカ
代表取締役 伊藤 暢啓 様
2009年、株式会社ゴンゾのデジタル部門を事業譲受し、62名の社員で設立したグラフィニカ。主に3DCGの制作・作画・デザイン開発・VFX制作の総合プロダクションとして、デジタル映像制作を行う。現在は社員270名に増え、ビジネスも急拡大。
Q.札幌へのご進出の経緯は?
デジタルアニメーション業界は今後も成長していくと期待されており、多くの人材を必要としていますが、首都圏だけでは人材の確保が難しくなると考え、地方拠点を開設することにしました。2013年、札幌にスタジオを開設し、現在、スタッフ17名でアニメーションの制作業務を行っています。
Q.札幌を選んだ決め手は何でしたか?
地方拠点の開設を検討するにあたっては、7大都市圏すべてが候補地となりました。その中で、札幌には、かつてのハドソンをはじめとするゲーム関連会社が多数存在し、デジタルクリエイターを養成する教育機関もあります。映画や音楽、アニメなどに触れる場所も充実しており、若者に人気のあるエリアです。そういう土地なら、私たちの仕事に興味を持つ若い人たちを発掘できるのではないかと思いました。
Q.採用はうまくいっていますか?
当社が求める人材は、画力や画を動かす表現力などアニメ制作に必要なセンスを持った人材ですが、業務ではデジタルツールを使いこなす技術が求められます。札幌で採用した人材も短期間に技術取得ができており、東京の人材と比べても、全く劣りはありません。早いうちに進出時の目標であった30名を達成し、さらに札幌での事業を拡大していきたいと考えています。
Q.採用活動はどのようにされていますか?
当社では、新卒採用をメインにしていますが、進出時には、札幌市の協力を得て、地元の専門学校を回り、教育機関との連携に力を入れました。現在では、地元の専門学校と良い関係を築くことができており、先生方の協力も得ながら、優秀な人材を採用できています。
Q.札幌スタジオにおいて今後取り組みたいことは?
インターンシップに積極的に取り組みたいと考えています。単なる採用目的ではなく、アニメーション業界全体の認知度向上のために、コンピュータグラフィックスを学んだことない学生にも当社の職場を見ていただき、技術を磨けば一生の仕事になることを分かってもらいたいと思っています。また、今後は専門学校だけでなく高校や大学へも積極的にアプローチし、優秀な人材を採用していきたいと考えています。
- 本社の所在地:
- 東京都新宿区上落合3-10-8 オーバル新宿ビル
- 札幌の所在地:
- 札幌市中央区大通西12-4-69
あいおいニッセイ同和損保札幌大通ビル - 事業内容:
- CG・VFXデジタル映像制作
取材日:2016年12月