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進出企業

バイオ

仕事だけではなく暮らしやすさも重要
都市機能の充実が札幌の魅力です

株式会社エヌビィー健康研究所
代表取締役 高山 喜好 様

革新的な新薬の研究開発に特化したバイオテクノロジー企業のエヌビィー健康研究所。2012年、埼玉県川口市に構えていた本社を札幌へ移転。

Q.事業内容について教えてください。

製薬会社に向けて、新薬のタネ(シーズ)になるような技術の開発、初期段階の分析・試験を行い、GPCR(Gタンパク質共役型受容体)に対する医療用機能性抗体の開発を可能にする抗体取得技術プラットフォームを自社開発しています。

Q.札幌への移転の経緯は?

2006年の創業時から、本社を埼玉県川口市に構えていましたが、私自身が札幌出身だったこともあり、いずれ北海道に戻りたいという思いから札幌への移転を考えるようになりました。私たちのような企業は大学や研究機関に近い場所にオフィスを持つことが非常に重要です。ちょうど産学連携を始めようとしていた時期でしたので、北海道大学のキャンパス内にあるインキュベーション施設に入居できたことは大きなメリットだったと思います。

Q.社員の反応はいかがでしたか?

当時の社員は私を含めて5名でしたが、私以外は本州出身なので、札幌への移住に不安を持つのではないかという懸念もありました。そこで、事前に現地へ下見に行く機会を作り、街の雰囲気を実際に見てもらうことにしました。札幌は、豊かな自然が身近にありながら、大学や研究機関が中心部に集積し、通勤や日常生活に便利な都市機能も兼ね備えています。そんな魅力を体感した社員たちは納得して移転に応じてくれました。

Q.札幌の研究環境をどのように感じられていますか?

以前アメリカのボストンに住んでいたことがあるのですが、研究やビジネスがしやすいだけでなく暮らしやすさの面でも理想的な街でした。札幌もボストンに似たところがあると思います。
また、地域連携が強く、程よく行政のコミットもあるので、「この地で、産学官一緒になってやっていきたい」と思わせてくれるところだと感じています。当社では、毎年北海道大学の卒業生を採用することもできており、優秀な人材が多いことも魅力です。

Q.今後の展望についてお聞かせください。

創業から10年が過ぎ、私たちは今、次のステップへ進もうとしています。これまでの「創薬支援」というビジネスモデルから、私たち自身が新薬開発企業へと成長することが現在の目標です。
今はまだ発展途上ですが、当社のようなバイオ関連企業が札幌に増えればさらに人も集まるでしょうし、本州からのUターンやIターンあるいは北海道の大学出身者に地元で就職するチャンスを広げることにもつながるのではないかと期待しています。

企業DATA

株式会社エヌビィー健康研究所

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本社の所在地:
札幌市北区北21条西12丁目2 北大ビジネススプリング
札幌の所在地:
本社と同じ
事業内容:
呼吸器疾患、慢性炎症や感染症を中心とした革新的な新薬の研究開発

取材日:2016年12月