地方創生に着目して、
札幌にシステム開発ラボを設置しました。
株式会社BTM
代表取締役社長兼CEO 吉田 悟 様
2019年9月、196万人の人口を抱える大都市・札幌に初進出。エンジニアに対しキャリア拡充の機会を提供するとともに、北海道の企業へITを活用した成長戦略を提案することにより、「日本の全世代を活性化する」というミッションを遂行する。
Q. 札幌に進出した経緯を教えてください。
まず、私自身が札幌出身であるということが前提にあります。また、東京で勤務している社員の中にも札幌出身のメンバーがいます。
現在、当社の地方創成戦略の一環として、エンジニアのスキル向上とキャリアパスの拡充を図るため、【BTMラボ】と呼んでいる開発に特化した拠点を全国で設立させています。
そこで、私の出身地である札幌のITエンジニアにも、働き方の多様化とキャリアパスの拡充を通して活躍していただきたいため、進出を決定致しました。
Q. 札幌ではどのような業務を行っていますか。
東京・大阪を中心とした、当社中枢拠点(大都市)のWeb案件を受注した際に、開発リソースとして札幌ラボ配属エンジニアを稼働させています。大都市圏ではエンジニアの確保が難しい状況になっているため、企業としてリソース確保という観点で札幌ラボエンジニアが増えることは望ましいと考えています。それと同時に、札幌ラボエンジニアにとっても、大都市圏の最新技術に触れられる案件にアサインされることは、スキル向上において有効であるため、会社と社員(ラボエンジニア)の双方にとって、Win-Winな関係を構築できていると考えています。

Q. 札幌ではどのような採用活動を行っていますか。
以前から取引のある人材紹介企業等を通じて、イベント参加を行ったり、直接の人材紹介の提案を受けたりしながら採用活動を行っています。また、北海道出身でU・Iターンを希望している人材を東京で採用し、本社で育成をしてから札幌への異動を支援する等の取り組みを行っています。
Q. 「ラボ型開発」とはどういうものですか。
『ラボ型開発』とは、様々なIT業界の背景的課題および改正民法の準委任契約に対応し、品質とコストバランス及びリソース不足を解消するための【第三の開発選択肢】として、BTMが提唱する開発を『ラボ型開発』と定義しています。 この開発においては、弊社Mission構想の基に展開している開発拠点(BTMラボ)の全国に眠る人財(エンジニア)と、既存の東京・大阪・福岡が連携した体制にて、新たなサービスとしてお客様にご提供を進めています。
Q. 今後の展望についてお聞かせ下さい。
札幌ラボの将来的な展望は、開発拠点としてのみならず、企業としての中核機能も移管し、支店として独自性を持った規模の拡大を考えています。東京からの物理的な距離の遠さもありますが、商圏としても札幌独特のものがありますし、地元の活性には地元の人材が活躍することは必要不可欠であると考えています。当社は東京の企業ですが、我々が東京から出て行くだけではなく、その土地の企業として地元のメンバーでクリエイティブで自由な仕事ができる環境を創ってもらいたいと考えているため、そのためにも支店化を含めた独立性の高い組織として発展させていきたいと考えています。

- 本社の所在地:
- 東京都渋谷区道玄坂1-19-2 スプラインビル2F
- 札幌の所在地:
- 札幌市中央区南1条西13丁目4-40 プラザビル3F
- 事業内容:
- Webアプリケーション、スマホアプリケーション、業務システムの開発等
取材日:2020年1月