グローバル感覚をもち多様な文化を受け入れる札幌はイノベーションの適地
ＡＷＬ株式会社
代表取締役社長兼ＣＥＯ 北出 宗治 様
リテール店舗の課題解決、価値向上を実現するためのAIカメラソリューションを開発、提供する2016年設立のスタートアップ企業。2021年4月、札幌に本社を移転し、研究開発部門を拡充した。
Ｑ. 札幌に本社を移転された経緯を教えてください。
AWLは最先端のAI画像認識技術により、業界に技術革新をもたらそうとしている会社です。当社の目指す未来の実現においては、ビジネス・イノベーションを創出する基盤となる、グローバルで多様性あふれる柔軟で寛容な文化と環境が必要と考えています。
グローバル人材活用に注力した組織をつくっていくにあたり、生活環境が充実した札幌を拠点とするメリットは以前から感じていました。
COVID-19をきっかけとした世の中の働き方改革の流れを鑑みて、本社を札幌に移転し、研究開発・商品開発とその中枢となるオペレーション機能の所在を集約させることとなりました。
Ｑ. 御社の特長でもあるグローバルな人材活用について、詳しく教えてください。
当社には、グローバルIT企業のトップを続々と輩出する最高峰、インド工科大学出身者や日本トップ校の留学生をはじめとする世界17ヵ国の精鋭が集結していますが、人材の多様性だけでなく、ダイバーシティ溢れる育成・登用にこそ当社の特長があります。R&Dやビジネスオペレーションの重要なポジションにおいても、年齢・性別・国籍の隔たりなく進んでおり、創業以来、一貫して多様性溢れる企業文化を確立していると自負しております。
Ｑ. そのような多国籍のメンバーが実際に札幌に移住されたそうですが、札幌はどんな街だと感じていますか？
札幌はグローバル観光戦略や北海道大学を起点としたグローバルな感覚と多様な文化を受け入れる柔軟性や寛容性があると思います。こういった風土は、ビジネス・イノベーション創出を促し、更には企業の成長性の基盤となるものです。
また、都市機能と自然環境のバランスも魅力です。札幌の風土や食・生活環境は、当社の多様な人材にとっても、能力を発揮し、成果を創出するのにとても適したものだと感じています。
Ｑ. 移転に関して苦労されたことを教えてください。
全世界がCOVID-19により未曾有の危機に直面している中、安全性を確保しながら新オフィスの工事から移転までを実施するのは、通常以上にメンバー及び関係者の総力を結集する必要がありました。多くのメンバーを移転検討段階より巻き込み、時間をかけて実施することにより、当社としての団結力も高まり、更に強いチームに成長できたと思います。
Ｑ. 今後の展望についてお聞かせ下さい。
これからの10年はこれまでに想像もできない速度で技術が進展します。特にAIの領域では社会実装が進み、あらゆる分野でデジタルシフトが進むでしょう。これらにより、世の中が平和で、健康、安心・安全を高いレベルで維持できる社会が実現できるはずです。夢のある豊かな未来を切り拓いていくことは、人にしか創造できません。
ここ札幌から、そんな創造性あふれる豊かな未来を築くことに貢献したいと思っております。
- 本社の所在地：
- 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル4階 434号室
- 札幌の所在地：
- 札幌市東区北8条東4丁目1番20号 2階
- 事業内容：
- AI画像認識ソリューションの開発・提供
取材日：2021年4月