“宇宙家族「ロポッサ」

子どもの成長に応じて、大事なことを教えて

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乳幼児期の「愛着形成」に始まり、どの時期でも親が子を見守り、子どものサインに応えてあげることが基本です。躾は子どもの主体性を大切に、段階を踏んで行います。
乳幼児期
  • この時期に子どもが養育者に対してもつ「心理的な絆」である「愛着」を形成することが大切。愛着は子どもが発するサインに親が応答することの繰り返しで育まれる。
  • 愛着の形成は親が子どもを見守ることが基本。そのうえで子どもの様子に反応したり、泣いていたら気持ちをなだめて調整するなど、対応することが大切。あまり手を出しすぎず、子どもが自分から行動することも必要。子どもができた時だけでなく、うまくできなかったとしても、挑戦したことをしっかりほめる。
  • 親が自分を見守ってくれて、大切にしてくれるという実感は、子どもの「自己肯定感」を育む。自己肯定感は将来子どもが何かに挑戦したり、困難を乗り越えたりするときに必要な力。
  • 「自己肯定感」とともに、注目されている言葉「非認知的能力」。これは文字や計算などの「認知能力」とは別の、我慢したり、続けたり、コミュニケーションなどの能力のこと。子どもは遊ぶことを通して持続力や達成力、人との関係性などの「非認知能力」を養う。子どもの遊びは勉強と同じくらい大切。
  • 躾(しつけ)は子どもの主体性を重視。頭ごなしにいうだけでは大人の指示がないと動けない子になってしまう。問いかけたり、公共の場所で実践的に諭すなど、子どもの主体性を大切にしていくことで、自分でTPOを判断できる子に。
学童期以降
  • 小学生になると親の出番は少なくなるが、親が子どもの話に耳を傾け、がんばりをほめ、励ますことで、子どもに自信が育まれる。毎日の生活では子どもの変化に気付くことができるよう子どもの様子に目を配り、いじめなど深刻な問題が発生したときは親だけで解決しようとせず、周囲に相談することも必要。
  • 学童期に入ったら家庭学習や身の回りのことを自分でできるよう習慣化する。最初は親が手を貸し、学年が上がるにつれて子どもがやった後のチェックにとどめ、できるようになったら口頭での指示のみと、段階的にステップアップさせる