健康・医療・バイオ産業
研究適地としての高いポテンシャル
湿度が低く冷涼な気候環境、大学等の研究機関、充実した都市機能、豊富な農水産資源などを有し、全国でも有数の研究開発適地である北の大地・北海道。札幌圏を中心に多くのバイオ関連企業が集積しています。
医療関連産業の集積に向けて
札幌市は、大学等で行われている先端的な研究や取組を生かして、「医療」を切り口とした産業の活性化と集積を目指しています。研究開発支援、産学連携支援、展示商談会への参加支援を通じた研究開発ベンチャーの創出・育成や、IT・ものづくり企業の新規参入支援などにより、企業の成長を力強くサポートするとともに、再生医療やゲノム医療などをキーワードとした新産業の創出に向けて、取組を進めています。
健康・医療・バイオ関連産業への支援札幌商工会議所 Medical Cluster City Sapporo構想
札幌商工会議所が2015年12月に取りまとめた「さっぽろ成長戦略」の目玉である「Medical Cluster City Sapporo(MeCCS)構想」。札幌の誇る最先端医療を核に、食・観光・ITなどを組み合わせた新たな産業集積(ネットワーク)の実現を目指す構想です。
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北海道大学や札幌医科大学では、最先端の再生医療研究が進む
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最新の医療機器
世界初の「分子追跡陽子線治療装置」(北大)やリニアック最新機種(札幌禎心会病院)、手術支援ロボット「ダヴィンチ」など最新機器が市内病院に配備
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医療機器製造企業や製薬企業、研究機関等の立地促進
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医療ツーリズム
「観光」分野の高付加価値化や新たな客層開拓に寄与
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キーパーソンの集積を背景とした学会開催(MICE)
医学系の学会は大規模なものが多く、消費額も大きいことから、波及効果も大きい
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多様化する国内外来道者に対応するグローバルブランドホテルの誘致
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遠隔医療
当該技術の蓄積・進展は医師・医療機関の道内における地域偏在にも寄与
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ビッグデータ活用
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食品機能性表示制度による新たな市場創出
「食」の高付加価値化に向けた取組みを加速
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冬季オリパラに向けたバリアフリー環境整備や環境先進街区の形成
産業間の連関による域内循環の拡大
出典:札幌商工会議所
札幌で医療関連産業の集積に向けた取組みが始動
札幌商工会議所では、MeCCS構想を具体化するため、北海道大学、札幌医科大学、札幌市などが参画する「産学官医療連携協議会」を立ち上げました。2017年11月及び12月には、この協議会での議論をもとに、医療関連産業の集積を目指した産学官連携フォーラム『これからの産業とさっぽろの未来~医療関連産業に向けて~』を札幌市・札幌商工会議所の共催で行いました。
フォーラムは、2018年度も開催する予定です。
国の指定を受けた地域プロジェクト
地域イノベーション戦略推進事業
さっぽろヘルスイノベーション'Smart-H'
世界トップクラスの健康科学・医療融合拠点の形成を目指し、「素材系」「評価系」「医療系」を3 つの柱に、産学官の連携による研究開発が進められています。
地域イノベーション戦略推進事業 さっぽろヘルスイノベーション'Smart-H'北海道大学C O I『食と健康の達人』拠点
「プレママから子育て、高齢者、病後も健康で笑顔あふれる幸せ生活」の実現を目指し、企業と大学と地域が社会実装に向けて研究開発に取り組んでいます。
北海道大学C O I『食と健康の達人』拠点フード&メディカルイノベーション(FMI) 国際拠点
“一つ屋根の下”をコンセプトに産学官と市民が多様なかたちで集い、食・運動・健康・医療の連携によるイノベーション創出に向けた研究開発を推進します。
フード&メディカルイノベーション(FMI) 国際拠点世界に誇る医療研究・技術
全国的にみても水準の高い医療技術が集積する札幌市では、
北海道大学や札幌医科大学を中心に、再生医療やがん治療、核酸医薬、感染症などの様々な分野において、
先端的な医療研究が進められています。
再生医療
札幌医科大学では、自家骨髄間葉系幹細胞(STR01) を用いた神経再生医療の研究に取り組んでおり、企業の研究所誘致にもつながっています。
2016年12月
ニプロ株式会社「再生医療開発研究センター」開設
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陽子線治療北海道大学病院 陽子線治療センター
北海道大学と(株)日立製作所が、世界をリードする陽子線治療装置を開発
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核酸医薬
北海道大学フード&メディカルイノベーション国際拠点に入居する日東電工(株)は、核酸医薬を武器に創薬研究を推進
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感染症研究
北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターでは、感染症の予防・診断・治療に向けた基礎および応用研究を実施
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がん治療・予防ワクチン
札幌医科大学では、がん幹細胞ワクチンの開発に向けて、治験を実施
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グリーンケミカル研究所産総研北海道センター内(運営:ノーステック財団)
世界的にも希有な密閉型植物研究の実証施設。イチゴの果実を原料としたイヌの歯肉炎軽減剤が上市
国内外で活躍するバイオベンチャー
北海道大学などの研究成果を元に、抗体医薬といった創薬や、検査機器の開発、試験受託サービスなどを行うバイオベンチャーが集積しており、国内外で活躍の幅を広げています。
札幌市では、こうしたバイオベンチャーの育成に積極的に取り組んでいます。
研究を支えるラボ・ファシリティ
札幌市内には、研究に最適なラボやインキュベーション施設が多数整備されているほか、北海道大学 創成研究機構「グローバルファシリティセンター」では、150 台を超える研究設備を一体的に管理・運営し、研究設備の共用化を始め、受託分析・試作等のサービスを通じて最先端の装置から最新の汎用機器まで、学内外全ての方にご利用いただける環境を整えています。
グローバルファシリティセンター広がるビジネス・産学官のネットワーク
- 北海道バイオ産業クラスター・フォーラム
- 欧州委員会の調査で、世界で特色ある16 のバイオクラスターとして選ばれ、「成熟段階のクラスター」にも格付けされました。
120 社を超える企業と大学・研究機関がネットワーク化を図るとともに、道内外でのビジネス交流を進めています。 - 北海道医療・福祉機器等関連産業ネットワーク
- 医療・福祉機器等関連産業への事業展開に関心のある企業、医療・介護関係機関、支援機関等を構成メンバーとして、北海道のものづくり企業の医療・福祉機器等関連産業への参入を促進しています。(令和2年12月1日から新たなネットワークを構築し、会員を募集しています。)
- 北海道ヘルスケア産業振興協議会
- 医療・介護機関と民間サービス事業者等との連携を促進することにより、地域特性を踏まえたヘルスケア産業の創出・育成を推進しています。
IT・コンテンツ・バイオ立地促進補助金
賃料
最大 1億円
札幌圏設備投資促進補助金
市内
最大 10億円
市外
最大 5億円