“宇宙家族「ロポッサ」
家庭教育にがんばる
パパ、ママへのメッセージ
  • “子育て支援の賢人 中谷 通恵さん
  • 子どもと一緒に育つ親でいい。

    子育て支援の賢人 中谷 通恵さん

カット1
  • 10歳までは子どもは
    親を無条件に愛します
  • どんなに怒りすぎても、あまり上手に関われなかったとしても、子どもは親のことを100%愛してくれます。特に10歳までは。そしてだいたい10歳までには、親が伝えたいことは伝えきれているのかなと思います。その後、家庭は、子どもが失敗しても、落ち込んでも戻って来られる場所であってほしいと思います。
“ふきだし
  • 前の日の失敗を引きずらないで
  • 最近の親御さんは本当にまじめな方が多いようで、前日のできごとを引きずって、落ち込んでしまう方も多いようですが、昨日は昨日として水に流して、笑顔で「おはよう」が言える子育てをしていただけたらいいなと思います。
“ふきだし
  • 家庭の基礎は人間関係
  • そして、家庭が、子どもが安心して戻ってこられる場所であるためには、親の心が穏やかであることが大切で、つまるところは夫婦関係を始めとする家族の人間関係。「ありがとう」と言葉を掛けたり、頭をなでてあげたり、好きなおかずを作ってあげたり。お互いにちょっとした思いやりや労りを示すことで、肩の力が抜けて、「明日もがんばろう」と思えるのではないでしょうか。また、シングルで子育てに奮闘されている方には、周りのみんなで応援して、少しでも余裕を持てるといいですね。
“ふきだし
  • 周りのパパ、ママを
    助けられる人になって
  • あと、もう一つ、自分たちが大変なときには周囲に助けを求めて、ちょっと余裕ができたら、今度は今大変なパパやママを手助けしてあげませんか?職場で声を掛けたり、情報を提供したり、アドバイスしたり、できることはいろいろあります。家の中だけでなく、だれかをちょっと助けてあげられる人になってほしいと思います。
“ふきだし
ポイント
  • 家庭教育に悩むのはわが子を愛すればこそ。つい他の子と比べてしまうのも仕方ない側面も。
  • 家庭教育の悩みは子どもの発達に応じて多様だが、処方箋はシンプル。できるだけ多くの親子に会うこと。
    親子に会えるのは子育て支援センター、子育てひろば、子育てサロン。
  • 発達段階の上を見過ぎると悩みが深まる。子どもの発達に応じた教育を心掛ける。
  • 人の手を借りた子育ては、集う・預ける・学ぶのキーワードで実現。札幌市内に多彩な施設があり、様々な講座が開講中。
  • 祖父母の手を借りるときは絵本の読み聞かせ、外遊びなどが望ましいが、できるだけ祖父母の得意な分野で。
  • 頼みたい内容をはっきり伝え、小さなことにも感謝の言葉を忘れずに。
  • 離れているときは、子育てのグチを聞いてもらったり、子育て情報を調べてもらうことなどで支援してもらう。
  • 躾(しつけ)は、できれば子どもが親を大好きで、親をモデルにして学ぶ9歳までに終える。躾を行うときは優先順位をつけ、一つを終えたら次に進む。子どもの前では「清く正しい」ふるまいも必要。
  • 10歳を過ぎたら片目をつぶって、子どもの自立を見守る方向にシフト。
  • 子がしくじったときこそ、親育ちのチャンス。子どもにはまず親の真情を伝え、真摯に叱る。社会に対しては親として潔く謝る。
  • “中谷通恵さん
  • 中谷 通恵さん
    NPO法人お助けネット 代表
    子どもとメディア北海道 副代表(白老)

    北海道における母親同士の子育てサークルの先駆的存在。9年間で発行した交流誌を通じて全道各地1,000人の母親と交流。現在はNPO 法人お助けネット代表として白老町の児童施設の運営を担当し日々乳幼児・保護者と接している。自身も孫がおり、育児に奮闘する保護者の心情に寄り添ったアドバイスを行なっている。