ポイント
- 家庭教育に悩むのはわが子を愛すればこそ。つい他の子と比べてしまうのも仕方ない側面も。
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家庭教育の悩みは子どもの発達に応じて多様だが、処方箋はシンプル。できるだけ多くの親子に会うこと。
親子に会えるのは子育て支援センター、子育てひろば、子育てサロン。 - 発達段階の上を見過ぎると悩みが深まる。子どもの発達に応じた教育を心掛ける。
- 人の手を借りた子育ては、集う・預ける・学ぶのキーワードで実現。札幌市内に多彩な施設があり、様々な講座が開講中。
- 祖父母の手を借りるときは絵本の読み聞かせ、外遊びなどが望ましいが、できるだけ祖父母の得意な分野で。
- 頼みたい内容をはっきり伝え、小さなことにも感謝の言葉を忘れずに。
- 離れているときは、子育てのグチを聞いてもらったり、子育て情報を調べてもらうことなどで支援してもらう。
- 躾(しつけ)は、できれば子どもが親を大好きで、親をモデルにして学ぶ9歳までに終える。躾を行うときは優先順位をつけ、一つを終えたら次に進む。子どもの前では「清く正しい」ふるまいも必要。
- 10歳を過ぎたら片目をつぶって、子どもの自立を見守る方向にシフト。
- 子がしくじったときこそ、親育ちのチャンス。子どもにはまず親の真情を伝え、真摯に叱る。社会に対しては親として潔く謝る。
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中谷 通恵さん
NPO法人お助けネット 代表
子どもとメディア北海道 副代表(白老)
北海道における母親同士の子育てサークルの先駆的存在。9年間で発行した交流誌を通じて全道各地1,000人の母親と交流。現在はNPO 法人お助けネット代表として白老町の児童施設の運営を担当し日々乳幼児・保護者と接している。自身も孫がおり、育児に奮闘する保護者の心情に寄り添ったアドバイスを行なっている。