“宇宙家族「ロポッサ」
家庭教育にがんばる
パパ、ママへのメッセージ
  • 小児医療の賢人 古田 博文さん
  • あまり熱くならず、
    一歩引いて見守って。

    スポーツ少年サポートの賢人 竹花 智(さとし)さん

カット4
  • 過度な期待が子どものモチベーションを下げる
  • 親の応援や協力はすごい大事だけど、中には子どもに期待するあまり、ちょっと熱くなりすぎてしまう過熱パパ、過熱ママがけっこういます。小学校高学年ぐらいだとまだまだ飛びたくない日もあったりするし、特にジャンプを飛ぶ怖さは経験のない人には理解できないと思うんだけど、そんなときに「だれだれちゃんは飛んでいるのになんであんたは飛べないの?」と叱りつけたりするのは、子どものモチベーションを下げる結果になります。こんな親御さんは「だれだれちゃんは、15m飛んでいるのになんであんたは13mしか飛べないの?」などと、他の子と比べてしまいがち。時には発破をかけることも必要ですが、叱ってばかりいる親の子どもは、途中で辞めてしまったり、上のクラスに行けないことが多いようです。「今日は13mだったから、次は14m飛べるといいね」などと、子ども自身を応援する言葉を掛け、一歩引いて見守るくらいのスタンスがいいと思います。
“ふきだし
  • 親の思い入れで、子どもに無理強いしていることも
  • 僕の後輩の例ですが、小学校高学年の息子さんが、ずっと続けてきた野球を辞めることになりました。それまで夫婦で熱心に応援してきたのですが、「野球は、お父さん、お母さんが『やれ』と言うからやっていた。本当はスキーか柔道がやりたかった」というのが息子さんの本音でした。後輩は、子どもの気持ちが見えていなかったことを大いに反省し、息子さんと毎晩スキーのナイターに出かけています。息子さんは「スキーが楽しくて仕方ない」のだそう。子どものためを思ってすることが、逆に子どもの負担になってしまうことがあることにも理解を。
“ふきだし
  • 目指すなら2030年の札幌オリンピック
  • トレーニングの業界に身を置く者として、オリンピックは、まだまだ認知度の低いスポーツ・トレーナーの存在に光を当てるために絶対必要な機会だと思っています。札幌市は2030年開催に向けて招致活動を行うことを決定しました。東京オリンピックの次の札幌オリンピックでは、北海道の選手とトレーナーで、ぜひウィンター・スポーツのメダルを獲りたいと思っています。実は、僕自身もジャンプ選手の息子を持つ父親の一人。一緒にオリンピックを目指しませんか。もちろん、だれもが高梨沙羅になれるわけではないけれど、夢を持つのはいいことだと思っています。
“ふきだし
ポイント
  • 幼いうちから競技を固定するのはNG。小学生くらいまでは、季節に応じていろんなスポーツをさせて敏捷性や体力を養い、スポーツの楽しさも知らせる。
  • 親がスポーツ選手としての下地をつくってあげてから、子ども自身が、自分の好きなスポーツを選ぶのが望ましい。
  • 小学生くらいまでは筋トレより、ゲーム性。遊びの延長で、友達同士で多種の運動を行い、持続的に体を動かすことで、筋力づくりや体力づくりを行うのが効果的。
  • スポーツを通じて、学校ではできない生涯の友達づくりができる。同じ競技をする者同士の交流は、人見知り解消にも効果あり。
  • 小学校から中学校まで幅広い年代の団員がいるスポーツ少年団などでは、年の離れた先輩後輩の間にも末永い交流が生まれる。
  • スポーツ少年団などでは指導者も一般人なので、学校とは違った人間形成ができる。あいさつの指導など、家庭教育を代替する部分もある。
  • たとえ、一流選手になれなくても、青春を賭けて全力でスポーツに打ち込んだ経験は、集中力や持続力、目標の達成力の優位性を生み、大きな財産となる。
  • 送り迎え、練習の補助、運動場の整備など、子どものスポーツ環境を整えるため、親には様々なサポートが求められる。
  • 親の最大の役割の一つが、子どもが成人になるまできちんとした食事を提供すること。試合の成績以前に、子どもの成長を大きく左右するのが食生活である。
  • “古田博文さん
  • 竹花 智さん
    アスリート治療院 院長・鍼灸師
    札幌ジャンプ少年団 事務局長
    元全日本ジャンプチーム トレーナー

    スポーツトレーナーになりたいという想いから鍼灸の世界に飛び込み経験を積んだ後、ワールドカップ、世界選手権、オリンピックなどの日本チームトレーナーとして活躍。現在は、これらの経験を生かして、地域住民の健康管理やスポーツ選手のコンディションづくりに励む