“宇宙家族「ロポッサ」
家庭教育にがんばる
パパ、ママへのメッセージ
  • 小児医療の賢人 古田 博文さん
  • 心配しすぎないで。
    子どもは基本、健康です。

    小児医療の賢人 古田 博文さん

カット3
健康な時のお子さんをよく見ていてください。そうすれば、調子が悪くなるとすぐわかります。
  • 病院に行くタイミングをどうするか?
  • 生まれつきの病気があるようなケースを除いて、お子さんは基本的に健康です。ただ、時々具合が悪くなるという程度のことですね。普段は元気だけど、調子が悪そうだなと思ったら、お家で少し様子を見て、自分の手に負えないなと思ったら、誰かに相談するというのがいいと思います。その相手はおばあちゃんでも、私たち小児科でも。「どういうときに相談するか」といった心持ちをなんとなく決めておくのがいいかと思います。
    たいがいのお子さんは、ちょっとお休みすればよくなっていくことも多いと思います。始めのうちはわからなくて、すぐに病院に通院しても、経験を積むうちに、だれかに相談するべきなのか、自分で対処できるのか、判断できるようになりたいですね。経験を自分のものにしていかないと、いつまでたっても病院で同じ相談を繰り返すことになります。
“ふきだし
  • 医療情報に振り回されないで
  • ネット上には情報があふれているかと思います。育児のことをお母さんたちが話し合っている内容なら読んでもいいと思いますが、医学的な文書は、専門知識を持つ人が読むようにできています。一般の方が、自分のわかるところだけ飛ばし読みして、自分のわかる範囲で解釈してしまうと情報が正しく伝わらず、過剰に心配したり、逆に大丈夫だと過信してしまうことにつながると思います。やはり、子どもの様子を見て、おかしいと思ったら相談するというのが一番いいと思います。
“ふきだし
ポイント
  • 一番大切なのは規則正しい生活リズムを身につけること。
  • バランスのよい食事を、特に大切なのは朝ごはん。
  • 歯磨き、手洗い、うがいなどは小さい時から始めて習慣化させる。
  • 薬が飲める、飲めないは、好き嫌いと関係ある可能性が。
  • 意外と見落としがちなウンチの問題。習慣性の便秘に注意。
  • 「…ばかり」にならないように、バラエティのある遊びの時間を組み立てるのも親の役割。スマホなども上手に活用。
  • アレルギーは過剰に心配しない。症状が出てから病院を受診しても十分間に合う。
  • 子どもの肌の保湿管理はしっかり。カサカサ肌とアレルギーの関連性も指摘されている。
  • 子どもの目線で、事故やけがの原因になる危険物を排除。
  • “古田博文さん
  • 古田 博文さん
    ふるた小児科クリニック 院長
    札幌市小児科医会 副会長
    小児科専門医 アレルギー専門医 「子どもの心」相談医

    北大病院や市立札幌病院で勤務後、「子どもの病気を治すことは、未来をつくる仕事に繋がる」という想いで、ふるた小児科クリニックを開業。専門は子供のアレルギー全般だが、子どもの心の問題や発達障害などついても診療する機会があり、積極的に研修などに参加。病院にかかった後にも相談に乗れるような診療を心がけている。